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[2024-133]リンパンダが久慈地域生徒指導推進協議会から表彰された

 ちょっと前の話です。(投稿が遅くなりスミマセン・・・) 

 洋野町の魅力を伝えようと、「リンパンダ」と称する3年生の生徒が制作を始めたフリーペーパー「カリンの種」。第1号の発行から、かれこれ1年が経ちました。

 この度、彼女の活動が、久慈地域生徒指導推進協議会の生徒表彰で「善行賞」をいただきました。

受賞したリンパンダさん

 この表彰は、今年度、久慈地域の小中学校・高等学校・特別支援学校の生徒の児童生徒の中で、学習や部活動、ボランティア活動などにおいて顕著な活躍をした生徒に対して実施されるものです。
 
 表彰式は、11月25日、久慈市文化会館アンバーホールで行われました。

 インタービューがあると知り、リハーサルは緊張していた様子でしたが、持ち前の明るさとユーモアで来場者を盛り上げようと、表彰式ギリギリまで話す内容を考えていたようです・・・

表彰状を授与してくださったのは、なんと洋野町の滝川教育長! 嬉しいですネ
一生懸命、インタビューに応えます

 インタビューを受けたのは、表彰者の中でも代表者のみ。物怖じせずに、ハキハキ応えます。

ポケットの中に忍ばせておいた「カリンの種」を出し、思いを伝えます

 さまざまな質問がありましたが、その中でも会場の笑いを誘ったのは、こんなエピソードでした。

Q   これまでフリーペーパーで洋野町の魅力を伝えるために様々なことを取材してきたと思いますが、ズバリ洋野町の一番の魅力は何ですか?

A  なにもないところ です!

 即答したこの言葉に、会場からはクスクスと笑い声が聞こえましたが、彼女の真意は次のようなものでした。

 洋野町には、都会のように高いビルもなければマンションもありません。大型ショッピングモールもないし、スタバもマックもありません。
 でも、だからこそ、夜には綺麗な星がたくさん見え、自分と向き合う時間を取ることにもつながると思います。
 そして、なにもないからこそ、この町にはなかった新しいこと、他の町では味わえない楽しいことを生み出そうとする人たちが、たくさん集まってきます。
 「なにもないこと」は、一見するとマイナスの要素ですが、それは見方を変えるとプラスにも変えられる要素でもあります。このフリーペーパー「カリンの種」も、「なにもないからこそ」生まれたものだとも思っています。

 ステージではスラスラと応えましたが、実はこの自分なりの答えに辿り着くまでには長い時間がかかりました…
 楽しいと思って続けてきたフリーペーパーの制作は、注目を浴びるにつれて様々な場面で質問されたり取材されたりする機会が増えてきました。そして、大学入試でも、自分の活動を自分の言葉で語らなければいけない「面接」という壁に直面しました。

 その中で、必ずと言っていいほど聞かれるのは「あなたが思う洋野町の魅力は?」という質問です。この質問をされるたびに、しっくりくる答えが見つからず、頭を悩ませていました。
 これは、フリーペーパーを制作する中で、彼女自身が洋野町のいいところや魅力を再発見したからこその悩みです。

 「総合的な探究の時間」の担当教員や面接練習の担当教員たちと何度も何度も話をする中で見えてきた答えが「洋野町の魅力=なにもないこと」でした。なんとも彼女らしい発想です!

 この表彰も、彼女にとってはまだまだ通過点。
 表彰式の帰路でも「次のフリーペーパーやらないと」と意気込んでいた彼女。現時点で彼女が出した「洋野町の魅力=なにもないこと」という答えは、今後、彼女が活動を続ける中で変化していくかもしれません。
 それでも、新しくて楽しいことを追い求める姿勢は、きっとこれからも変わらないことでしょう。

まだまだガンバルゾ!

〈「カリンの種」の記事はこちら〉


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