[2024-97]気づいて、築く「こころの健康」
10月8日(火)に、岩手医科大学医学部特命助教・保健師の赤平様を講師にお招きして、1学年を対象に「思春期こころの健康講演会」を行いました。
第1部 生徒向け
テーマは「こころの働きとストレスによる心身への影響を学び、ストレスへの対処を考えてみましょう。」です。
はじめに、相手の話をきちんと聴くことの難しさを体験するために、「流れ星エクササイズ」という6つの設定されたお題をもとに1枚の絵を描き上げる作業を行いました。
① 流れ星を書いてください
② 家を書いてください
③ 家の隣に人を書いてください
…などと続き、
それぞれの感性を発揮し、絵を完成させました。
相手が発信した情報をきちんと「分かち合う」のはむずかしい…と実感したはずです。話を丁寧にしてみるとお互いのズレが少なくなります。誤解やズレが生じやすいことを前提に、相手の「伝えたいこと」をしっかり聴くこと、困ったときは、周りの人に相談することも有効なストレス対処法だと学びました。
コミュニケーションスキルは学校生活のみならず、卒業して社会に出てからも、とても大切です。同じように接しても、相手によって受け取り方が異なることがあります。講演会で学んだ、「良いコミュニケーションとストレス対処法」を普段の生活でも意識し、相手に合わせたコミュニケーションを心がけましょう。
第2部 教員向け
清掃後に、教員を対象とした講演会および情報交換会を実施しました。教員向けのテーマは「チーム支援の体制」についてです。
ゲートキーパーとは、①悩んでいる人に気づき、②声をかけ、③話を聴いて、④必要な支援につなげ、⑤見守るひとを言います。
生徒のいつもと違う様子に気がつき、声をかけるのは、近しい先生だけでなく、すべての先生がその役割を担っているのだということを再確認することができました。
また、「声がけ」が難しい場合は、「挨拶」が有効とのこと。挨拶には、相手を肯定的に認めているというメッセージが含まれているようです。確かに、大人になっても双方向の挨拶を交わすことで、安心を感じるとともに温かい気持ちになります。
生き生きと自分らしくあるため、そして他者を慮るためには、「こころの健康」を保つことが不可欠です。
三者三様、十人十色、千差万別、多種多様。
それぞれ違っていても、お互いを尊重する大切さを改めて感じることができました。
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