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[2023-39]お年寄りの世界を体験した

 海洋開発科2年生が、「家庭総合」の学習の一環としてお年寄りの世界を体験しました。
 講師は、社会福祉法人 徳望会 特別養護老人ホーム「見心園」の職員の皆さんです。
 視界を妨げるゴーグルや聴力を妨げるイヤーマッフル、身体の動きを妨げる治具などを装着するキャップハンディ体験を通して、お年寄りの日常の苦労を実感しました。

クラスメイトと間違えて、見心園の職員さんに「ピース!」
「おめ、誰だぁ?」 「腰ぁ曲がって、歩きずれぇもんな」 「んだ んだ、きょうは曇りだ」
「耳が遠いって、こういうことかぁ」

 こちらでは、お年寄りの食事を体験しています。
 摂食せっしょく嚥下えんげ機能が衰えると、食べ物を飲み込むのが困難になったり、えんによって食べ物が気道に流れ込んだりすることがあります。
 これを防ぐため、食べ物をペースト状にすりつぶしたり、飲み物や汁物にデキストリンや片栗粉(食べ物の温度によって使い分ける)を加えてとろみをつけたりして、少しでも食べやすく工夫しているとのこと。また、単にすりつぶすだけでなく、魚やハンバーグのような形に成型するなど、目からもおいしさを感じられるように工夫しているとのことでした。

上は元の食事、下はすりつぶしたり成型したりした食事
(お年寄りの摂食嚥下機能に合わせて調理します)
ジュースにデキストリンを加えて練っています
「あっ、そう言えば、こんなお菓子があったなぁ」

 畳の部屋では、オムツの体験をしていました。

赤ちゃん用に比べて大人用はさすがに大きい
スライディングシートを敷いて、介護時の移動を楽にしています
小さな力でもスルッと移動させることができます
未来の介護は、オレ達にまかせろッ!
福祉戦隊「カイゴマン」