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[2024-80]国保種市病院の院長先生にインタビューした

 普通科2年の2名は、「総合的な探究の時間」で地域医療について調査をしています。

 洋野町・種市は、久慈市と青森県八戸市に車で約30分で行ける比較的アクセスの良い地域。しかし、急病などの緊急時における医療体制はどのように構築されているのか? ・・・生徒は、地域医療の課題に目を付けました。
 
 また、種市には「洋野町国民健康保険種市病院」があるものの、診療科が内科と外科に限られています。ここにも課題意識を持ち、地域医療をテーマに探究活動を進めています。

 今回インタビューに御協力いただいたのは国保種市病院の院長・磯﨑一太先生です。
 お忙しい中、わざわざ本校へおいでくださいました。

院長の磯﨑一太先生
(なんと校長先生の高校時代の同級生。世の中は狭い!)

 インタビューをした2名は、緊張のせいか最初はぎこちない様子だったものの、磯﨑先生が分かりやすく楽しくお話をしてくださったおかげで、徐々に緊張がほぐれていったようです。

真剣にメモをとる2人

 現在、種市病院には4名のお医者さんが常勤で勤務していますが、定期的に日赤病院や大学病院から皮膚科や糖尿病外来へ応援のお医者さんが来ているそうです。
 「診療科が少ないのなら、常勤のお医者さんを増やして、診療科を増やせばいいのでは? そうすれば種市でも診てもらえる」と思いがちですが、種市の人口規模では4名という人数が、コスト面も含めてちょうどいいバランスなのだとか。
 コスト面まで考えていなかった2人は「なるほど~」という表情でした。

 ほかにも、看護師や病院薬剤師の確保が喫緊きっきんの課題であること、医療現場でのAI活用やロボット手術の現状と今後の見通しなど、様々な視点から丁寧に教えていただきました。

 「まちに病院があるということは、非常に大切なこと。病院さえあれば、自分の地元で亡くなることができるから。だからこそ、今あるこのまちの病院を20年後、30年後まで残していくことを見据えて地域医療に携わっていきたい。」 
 
磯﨑先生のこの言葉が、非常に印象的でした。
 きっとこの言葉の重みは、生徒たちもしっかりと受け止めたはずです。

 後日、「訪問診療」の現場への立ち会いにもお誘いいただきました。インタビューに応じていただいただけでなく、地域医療のリアルな現場を見る機会もいだたきました。

 磯﨑先生、お忙しい中、本当にありがとうございました!!

 なお、今年度の2年生は、洋野町役場の皆様の全面協力のもと、「総合的な探究の時間」への取組を進めております。今回の種市病院院長先生へのインタビューも、洋野町役場の御協力あってのことでした。併せて、感謝申し上げます。
 ほかの生徒の探究活動の様子も随時アップロードしていきますので、どうぞお楽しみに!


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