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[2024-33]コミュニケーションの秘訣は信頼と間合いと見つけたり

  種市高校の目の前にある平内ひらない漁港には、いつもウミネコがにぎやかに飛び交っていますが、この頃は姿を見せません。不思議に思いながら八戸はちのへ鮫町さめまちにある蕪島かぶしまを訪れてみると... なんと、たくさんのウミネコが集結していました。

蕪島かぶしま(青森県八戸市鮫町)
空を埋め尽くすウミネコのぐん
波の上もウミネコだらけ

 蕪島は、その名のとおり以前は独立した「島」だったとのことで、約4万羽のウミネコが集まる繁殖地として天然記念物に指定されています。この時期は島一帯が黄色いかぶ(アブラナ)の花で覆われ、あちらこちらにウミネコが営巣えいそうしており、平内漁港のウミネコもどうやらここに集まっていたようです。

なかよしのつがい
営巣に適した場所は競争も激しいようです
かぶ(=アブラナ)の花咲く「蕪嶋かぶしま神社」

 島の頂上には「蕪嶋かぶしま神社」があり、弁天べんてん様がまつられています。蕪島のウミネコたちは「弁天様の使い」とされ人が危害を加えることがないため、近づいても逃げないどころか、よい場所を取られてしまったつがいは参道の片隅かたすみを利用して営巣しています。

「今年は、ここでガマンしなきゃ」
ウミネコの世界も「良い物件」を確保するのは大変です
ニワトリの卵に比べて二回りほど小さく細長いウミネコの卵
人がすぐそばにいるのに眠っています

 集団でいるから安心と考えているのかもしれませんが、それにしても人を信じて恐れません。蕪島のウミネコたちを見て、相手を信頼しつつ適度な間合いを保つ(=節度せつどを保って馴れしくしない)ことがコミュニケーションのけつかなと思いました。

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